新NISAでは、年間最大120万円までの「つみたて投資枠」が用意されています。
この枠は使わなければその年限りで失効してしまうため、「年の途中から始める自分にはもう遅いのでは…」と思ってしまうかもしれません。
でも結論から言えば、まだ十分間に合います。
しかも、SBI証券では「ボーナス設定」を活用することで、途中からでも年間枠をフル活用することが可能です。
本記事では、SBI証券を例に取りながら、
年間120万円までの投資による運用益・分配金が非課税になるのは、かなりの優遇措置です。通常なら20.315%の税金がかかるので、運用期間が長くなるほど大きな差になります。
使わなかった投資枠は、翌年に繰り越せません。つまり、2025年分のつみたて枠を確保できるのは今だけ。 2025年に50万円の枠を使い切ったとしても、2026年にその分を繰り越して170万円の枠を使うことはできません。
新NISAのつみたて投資枠は、「月1回の定額積立」を前提としています。
でも、SBI証券では『毎月積立+ボーナス月設定』を併用することで、年内に積立枠を使い切る調整が可能です。
通常の積立だけでは、年の途中から始めると枠を使い切れないことが多いです。 例えば、2025年の新NISA口座を5月から始めた場合、8か月分で枠を使い切りたいですが、 通常の積立だけでは月に10万円までしか積立られないため、80万円分の枠しか使えません。
そのため、残りの40万円分をボーナス月設定で補う必要があります。
2025年残り:8か月(5〜12月)
通常積立だけでは:100,000円 × 8ヶ月 = 800,000円
⇒ 40万円以上の枠が使いきれない
これを補うのが、 「ボーナス月設定」 です。
すでに新NISA口座が開設されていて「つみたて投資枠」を利用可能な状態である必要があります。未開設の場合は、開設完了までに数日〜数週間かかることもあるので、すぐに申し込みましょう。
毎月:100,000円(5月〜12月で 800,000円)
ボーナス月:8月・12月に 20万円ずつ追加(計400,000円)
合計:120,000円(残りの枠をすべて消化)
📌 ポイント
選定の基準はシンプルに「全世界」か「米国」です。
種類 | おすすめ銘柄例 | 特徴 |
---|---|---|
全世界株式 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 分散性が高く、初心者向け |
米国株式 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 米国市場の成長性に期待 |
迷ったら「全世界株式」でOK。分散が効いており、リスク管理がしやすいです。
→ はい、変更可能です。 ライフスタイルや資金状況に応じて、都度見直しましょう。
→ それ以降の積立がストップするだけです。枠を無駄にしないよう、余裕のある金額で設定しましょう。
新NISAは、投資初心者にも開かれた「非課税の資産形成制度」です。 スタートが遅れてしまっても、正しい設定をすれば十分に追いつけます。
大切なのは「今はじめること」と「仕組みを味方につけること」。
途中からでも遅くない――むしろ、 「仕組みと習慣」でリードを築けるチャンスです。
✅ SBI証券で新NISA口座を開設済みか確認 ✅ 積立とボーナス設定を済ませて、残りの投資枠を使い切る準備をする ✅ 銘柄は「eMAXIS Slim」シリーズから選ぶと安心
時間を味方につけ、未来の自分に感謝される一歩を。 次の週末には、設定完了している自分を目指しましょう。